CuiCuiは10周年を迎えます。前編は40になった沼山が何に向かっているのか。

こんにちは。CuiCui Photo Works 沼山かおりです。

本日は3月1日です。

4月のご予約開始と同時にプランのリニューアルがありました。

今回のリニューアルでは、私の中でギリギリまでサービスをシンプルにしたものだったので、

「受け入れてもらえずご予約がパッタリ途切れたらどうしよう。

そしたらコーヒーショップのバイトでも探そう。」

と、少し心配だったのですが、朝早くから沢山のご予約頂きまして、

本当に本当にありがとうございます!

3月にご予約が取れなくて待ってくださった方もいらっしゃいました。

3月4月も皆様にお会いできるのを楽しみにしています*

 

さて、本日は今回のリニューアルに伴って沼山が何に向かっているのかと、

リニューアル内容の詳細などを、

前編後編に分けて書いていきたいと思います。

今日も長くなりそうなので、興味のある箇所だけでも読んで頂けたら嬉しいです。

 


CuiCui10周年、沼山40歳、新たなる挑戦


CuiCuiは今年の4月で10周年を迎えます。

高校生の頃から、マック、ファミレス、コンビニ、牛丼屋、

居酒屋、キャバクラ、カフェ、THE BODY SHOP、進学塾、スタバ、

建築事務所の経理、など様々な仕事をしてきましたが、

10年も続いた仕事はフォトグラファーしかありません。

大好きなのは勿論だけれど、ご依頼がなければ続けられるものではありません。

本当にお客様には感謝しております。

私が感謝を伝えるには仕事で返すしかないので、

これからも全力でお客様に向き合いたいと思います。

イベントとかで感謝をお返しできないかなとも思うのですが、

経産婦さんの為に低価格で提供した『退院の日プラン』を卒業した今考えているのは、母子家庭の撮影サービスです。

私の場合は、こういう感謝の形を示したいです。

『退院の日プラン』もそうですが、

この撮影を私がこなせたのは通常のプランをお申し込み下さるお客様がいるからです。

私だけでなく、私のお客様皆がこのサービスを作っています。

こちらも重ねてありがとうございます。

 

さて、ここからは究極の私的な話になります。

今回のプランリニューアルでは、

日常プランを基本2時間のみにしたりだとか、

最終撮影時間が14時になってたりだとか、

私の中ではサービスをギリギリまで削りました。

それは、この仕事も10年目かつ人生の折り返し地点である40歳を迎えた私が、

新しい事を始める為であります。

実は、大学で勉強をしようと思っております。

勿論、通いは無理なので通信ではありますが、

選んだ学校が通信といえども、卒業率3~4%、卒業平均年数10年の難関大学です。

今はどういう状態かと言いますと、

出願が終わりまして、3月末の合否結果を待っている状態です。

合格した場合は、山のようなテキストが届いて自分で勉強スタート、

そこから10年位レポート提出と試験に追われ続けます。

不合格だった場合は秋の入学に再挑戦します。

 

そうか、沼さんは大学で学んで何か新しい仕事に向かうのかな、

と思ったかもしれませんが、そうではありません。

なぜなら、志望する学部は文学部、史学専攻だからです。

「え!歴史!?」

そうです。40代を費やして歴史を学ぼうとしています。

「それって、定年を迎えた中年男性が趣味でやることですよね?」

とお思いになりましたよね。

そうです。趣味です。壮大な趣味です。

 

40歳を迎えた昨年の夏、

私はこれまでの10年とこれからの10年の事を考えました。

私は大体30歳で独立を決意して、

そしたら何か妊娠して子供を産むことになって、

そこからは仕事と子育てしかしてこなかったと言っても過言ではない10年間でした。

私だけではない、どのお母さんも30代なんてそんな感じですよね。

私はすごく仕事をしたいタイプなので、

子育てと家事との両立で荒れ狂い、夫に事あるごとに戦を申し込む産後3年間位を過ごし、

何とか安定するんだとずっと戦ってきた様な日々でした。

そして、40歳を迎える頃にはえづきも治まりすっかり安定期を迎えました。

それは売上の事ではなくて、私の戦の話です。

何と戦ってたんだよという感じですが、まあ自分とですかね。

 

そしてこれからの10年を考えた訳です。

私が望んだ「安定」ですが、これが私には厄介でして、

根っからのマゾ体質な私は、安定が手に入るとまた戦を求める心が生まれます。

戦いたいというか、負荷が欲しくなるのです。

そして、すんごい正直にいうと、

この先もフォトグラファーの仕事で上を目指そうとは思えなかったのですよね。

 

そもそも私は上というより、自分が心地いい場所、信じる場所を目指していて、

それを少しづつ表現して、「日常写真」で実現できたと思っています。

勿論、成長を望まない訳ではなく、

この仕事は、このまま、

引き続き丁寧に行いたいだけです。

まあ、ガツガツする気力はなくなったという感じですかね。

もうね、若い世代の勢いも感じますし、

私は、フォトグラファーの仕事は、

細く長く続ける方向を考えています。

 

で、ですね、同時に私はこれまでの10年間の自分に

「頑張ってきたよね、本当に。」

と言えます。

全てのお客様に、私側からは、全力で撮影させてもらったと

ちゃんと言えます。

子育ての方も、長男の小学校生活も慣れてきて、

次男もこの春に年中さんになるし、

我が家からは赤ちゃんは完全にいなくなり、

子育てのフェーズも変わってきた様に感じます。

 

40代の10年をどう過ごしたいかと考えた時に、

このフォトグラファーの仕事は引き続き丁寧に、

子育ては引き続きなるべくキレない様に、

それに加えて、私が個人的にやりたいと思ってきた事をやってやろうかと。

 

私がやりたかった事ですが、

・オーガニックコスメが大好きになったのでコスメキッチンでバイトしたい

・ドラムをまたやりたい

・大学にいきたい、勉強したい、歴史がすごい楽しい

この辺りを考えていました。

 

美容の仕事を一時期真剣に考えましたが、様々な理由で現実的ではなく、

またドラムもいいけども、「負荷」が足りんと、

そこでどんどん大きく膨らんできたのが、大学に行くことでした。

色々調べて、通信なら可能そうだなということで、

夫に軽く相談、具体的に検討してみました。

 

私は仕事が趣味みたいなところもあるので、

ずーーーーっと仕事をしているのですが、

まあ自営の方はみんなそうでしょうが、

帰宅時間も休日も別にないですものね。

そんな状態の私は勉強時間を捻出できるのだろうかという事で、

去年の夏の終わり頃から早朝に起きて勉強、

編集作業は午後14:00から17:00まで集中して行う、

2日で1件の納品を完成させる、

というサイクルをずっと試してきました。

私は超絶撮影数をこなしている様に思われていますが、

ここ数年は週3本が基本、上限は4本を厳守しています。

フォトグラファーは撮影以外の仕事の方が時間を使います。

個人の限界は、本当にすぐ、天井はとても低いです。

中年になり、クオリティ担保ができなくなるので無理をしないのは割と大切な事です。

 

まあそんなプレ勉強生活を半年送ってみて、

SNSを見てる友達には、「なんで英語の勉強してるの?」と言われ、

入学後も英語が必要なもんで、やっていたという訳です。

高校生が買う『エバーグリーン』『英単語ターゲット1400』を今も毎日やっております。

私は、大学は推薦で入ったので(のに中退した)、大学入試未経験なのです。

40のもう成長しない脳みそに響かない初見単語っちゅーのがありまして、

「今夜の夕飯どうしましょう」

なんて考えただけで脳を使い果たして、その単語は永遠に覚えられない訳であります。

 

しかし、まあ、ごく軽い気持ちを装って願書を提出してます。

とにかく全貌が分からなすぎて、

「とりあえずやってみるしかない。」

という状態です。

私の中で決めてるルールは、

「勉強する時間がねーーーー!!!」

と子供たちに当たりだしたらすぐ辞める、です。

撮影の仕事に影響する事はないと思っています。

むしろ私の心の休憩の様になるでしょう。

まあ、影響したとしたら大学はすぐ辞めます。

まだまだ家計の責任があるし、撮影の仕事に影響させてまでやる事ではないです。

皆様に私がお伝えしたいのは、

フォトグラファーを辞めるのではないという事です。

この仕事は、お客様に求められる限りはずっと続けます。

そして、求められなくなった頃に

私はそっと「歴史家」を名乗ろうと思っているだけです。

今の私の夢は、歴史家として死ぬまでに本を出版する事です。

私のこの話に触発された同い年の友人は、

「実は脚本を書いてみたかった」と、スクールに通い始めました。

いつか大河ドラマで一緒に仕事をしよう、と先日酒を飲みかわしました(笑)

(大河では、助言役に歴史の専門家が加わったりする。)

 

お客様に、撮影時間など制限をかけておいて偉そうに宣ってる場合じゃないのですが、

子育ても、仕事もまだ現役で、

でも30代みたいに自分の身を削って削ってってもうしなくていいんじゃないかという、

40歳になった私は、この後10年をこれまでとは違う使い方をしたいと思います。

皆様には、「融通がきかなくなった」と思わせてしまう事があると思います。

ですが、ご縁のあったお客様には「範囲の中」で引き続き全力で向き合います。

これからもどうぞよろしくお願いします。

そして、「やっぱ大学無理だったわ!!」となった場合も、一緒に笑って頂ければと思います!

次回に、新しいプランの補足内容など詳しく書きたいと思います。

今回、秋の七五三プランを2つに分けたのですが、

その背景や思惑などももう少ししっかり書きたいと思います。

どうぞよろしくお願いします!