こんにちは。CuiCui Photo Works 沼山かおりです。
今日は、愛知のフォトグラファーasami photographのあさみさんファミリーの日常写真を紹介します。
あさみさんのファンだという方は多いですが、私もその一人。
前から注目していて、この方は絶対日常写真で人気者になると思っておりました。(何様)
知ったきっかけは友人フォトグラファーhanano photographyの花ちゃんだったかな。
ゆるく繋がってたあさみさんですが、ある日インスタのDMにメッセージが届きました。
「今美容院に来てまして、
パーマの待ち時間にかおりさんの10歳の男の子の日常撮影のブログを読んで、
長男と色々重なり、
読みながら泣きました!!
美容院なのでバレないようにしてますが・・・」
と。
撮影して頂きたいのですが県外でも出張可能ですか?と。
何と、美容師さんに変な人だと思われるリスクまでおかして
涙しながら読んで下さったなんて、
そしてまさかのご依頼、本当に嬉しかったです!
そのDMを頂いたのが4月の事。
それから5ヶ月後の9月末のとある日、
ついにあさみさんにお会いできる日が来ました。
その日のお写真を納品した直後に光の速さで
あさみさんが『我が家の日常写真をお願いしたきっかけ』という
ブログをあげて下さいまして、
是非そちらも読んで頂けたらと思うのですが、
あさみさんの希望は、10歳小学校5年生の長男メインで、
私との写真を撮って欲しいとの事でした。
撮影前のカウンセリング段階で、
どの様な流れで撮っていこうかと相談していたのですが、
パパさんに長女ちゃん、次男君を連れ出してもらい、
長男君と2人きりの時間を40分確保、
その後パパさんたちをお迎えに行き家族でお家時間、
最後に河原でお外撮影、
という感じにしました。
撮影スタートはちょっと遅めの14:00。
あさみさんと一緒にお迎えに来てくれた長男君は
まっすぐ私に「こんにちは!」と挨拶をしてくれました。
前の、そのきっかけになったブログでも書いたのですが、
10歳の男の子、
恥ずかしがるか、チョケるか、ちょっと反抗的か、
会うまで私には感触が全く分からない。
私は赤ちゃんや小さなお子さんの撮影の場合は、
事前に何か心配するという事が皆無で、
それは、絶対受け入れてもらえるという経験上の自信があるからなのですが、
10歳の場合、受け入れてもらえない可能性も大いにあります。
日常撮影の場合は、
ムスッとしてたり、ずっとケータイ見てたり、別の部屋に引っ込んでしまったり、
ちょっと大きな上の子がその様な態度でも、
それはそれでいいと思うのですよね。
(その辺の話は、これまた友人フォトグラファーにちにち寫眞のミニちゃん
が得意なのでミニちゃんのブログも是非読んでみて下さい。)
ただ、親御さんに「こういうシーンを残したい」という想いがあって、
それが本当の日常では出るのに、私という他人が入る事によって出なくなってしまう場合は良くないと思うのですよね。
そういう意味では、私も受け入れてもらう必要があるので
前回も今回も、10歳の男の子の撮影という緊張がありました。
しかし私の心配は杞憂に終わりました。
受け入れてもらえるかどうかは、私の側の何かは後付けで、
お子さん自身のまっ直ぐさとか優しさとか、
そういうものに私の方がいい仕事をさせて貰えるのです。
ちょっと緊張しながらもナチュラルな彼。
いや、でも、多分、撮影に対するママの気持ちを分かっているから、
叶えてあげたいのだと私は思ったよ。
長男ってそうなの。本当、優しいヤツなのよね(涙)
そんなで、撮影を開始してすぐにブワっと愛しさが湧いてきました。
今集めている『クレヨンしんちゃん』のチョコエッグを開封する2人。
持ってるものとカブってしまったのだけど、
こうやって並べておいて、家族のみんなが気付くかな?なんて会話をしていました。
ところで私は普段、
撮影中に幽体離脱をして親御さんの身体に憑依したり通過したりしながら
対象のお子さんに我が子の様な愛情をぶつけて撮影するスタイルなのですが、
今回の撮影においてはちょっとスタンスを変えました。
お子さんたちの最高に可愛い写真は、
間違いなくあさみさんが1番上手に撮れるからです。
でも私は客観というか、完全なる第三者目線の写真を撮るのが苦手なのですよね。
どこかに感情を置かないと上手く撮れないのですよ。
そして感情の置き所は事前に決めれるものではなく、
そのご家族に会ってみないと分からない。
けど、私はあさみさんと長男君と会って、撮影していくうちに
その感情の置き所を見つけたのです。
長男君、勉強が好きとの事で、
何と『自主勉ノート』なるものを作っておりました。
嗚呼、可愛い。
こういうとこ愛しすぎる。
長男君と2人の時間を作る、とは決めていたものの、
何をするかはノープランで、
小学生のいる日常撮影でおすすめの『宿題』をする事に。
音読の時間、
「膝の上で読もうよ。」とママから誘います。
え〜、とか言いながらも嬉しさがダダ漏れの長男君。
私はこの辺にはもう完全にガチョーンと感情がハマっておりまして、
理解したのです。
こちらの長男君はうちの長男と同じだ。
ママの事がめちゃくちゃ大好きである、と。
私も知っています。うちの長男は私の事が大好き。
いつでも、どこでも、怒られても何言われても。
なのに、100%答えられない事の方が多い。
下の子が生まれると特にです。
私が私の息子に「ごめんね。」と思うその感情を
この写真に乗せて、
長男君が大好きなママを、ママと君の2人きりの、
この40分の時間を写真にして永遠に閉じ込めて渡すよ。
君の大好きなママを、私が撮ったる!という、
私の感情はそこに向かっていきました。
ハッキリ言って、この後に
パパと長女ちゃん、次男君をお迎えに行けば
ちょっとファンタジーな言い方になってキモいかも知れませんが、
正に魔法がとけたように
私たちは『みんなのママ』に戻ってしまいます。
だからこの写真のママは、紛れもなく君だけのママとして納めよう。
ひとりっ子さんの撮影をしたりしてると、
特有の素直さというか、まっすぐ甘えるところとか
ご両親の目や頭が行き届いていると感じる事が多くて、
私自身が、上の子に対して申し訳ないと思ってる事の
偏った反映でもあるだろうなとも思うのですが、
とにかくも上の子というのは
優しさと気遣いの塊なので、
下が感情のままに親に甘えるシーンで譲ったり我慢したりしてるのだろうな。
下の子を優先させてしまうシーンがやっぱりどうしても多くなってしまうけど
でも、下の子には内緒だけど、
1番最初の子である君は実は特別なんだよ。ずっと。
いつもありがとう。
100だし切れなくて申し訳ない事多々なんだけど、
君の事は100、200、1000、愛してる。
さて、次は何しようかという事でトランプをする事に!
最初はスピードです。
次はババ抜き!
どうやらババは長男君の方にある様ですぞ。
最終局面。
ババも含め長男君の手元には2枚。
カードの折れ具合などでバレそうだという事で、
右と左、さあ、どっち!!??
はい、可愛い。
ババをママに引かせてガッツポーズ。可愛い。
トランプも終えて、パパ達をお迎えに行く時間が迫ってきました。
その前に、ちょっとぎゅうとかして撮っちゃおうか!という事で
こうして座ってみたのだけど、
長男君のこの照れ照れ具合が愛しすぎる。
私も帰ったら絶対長男をぎゅうするぞと思いながらシャッターを切りましたが、
これを読んでるそこのアナタも上の子を抱きしめたくなったのでは。
抱きしめましょう。
私もまたグリグリと長男を抱きしめたくなってきたので
この後の帰宅を待ち構えることにします。
お写真を納品した後、あさみさんがパパさんにお気に入りのショットを
すぐに送ったらしいのですが(お仕事先だったのかな)、
「何よりあさみがすごく幸せそう!」
とお返事が来たと教えてくれました。
というか、可愛いでしょ、あさみさん。
今回のお写真は、私と長男君で、
「このママ可愛くない?!このママもいいでしょ!?」
って言い合いたい。
「来年6年生
2年後には中学生になる長男
いつまでこんなふうに
ママラブでいてくれるかわからない
彼女ができたらほったらかしだろうなとか
だからこそ絶対11歳になる前に撮って欲しかったんです」
とブログでも書いて下さっていたあさみさん。
人によっては、10歳でもこんなにママにくっついてくれる息子に
びっくりする方もいるかも知れません。
また、今、乳児幼児の男の子育児をしている方は、
「まだ10年近くはだいじょぶだあ〜〜〜〜(泣笑)」と
安心しますよね。
ちょっと前にとあるリゾートホテルが
『ママと息子の初めてのお泊まりデート』
という宿泊プランを打ち出して炎上していたし、
Twitterでよく、
息子を『小さな彼氏』と表現することに異和を唱える方がいたりしますが、
私としては、
くっついたりスキンシップを取ったりする事と
依存する事は違い、
『デート』や『小さな彼氏』
という表現自体に何か問題があるとは思いません。
それはママ個人が自分で発信する事に関してであって、
企業が広告などでそのワードを使うのはどうかと思いますが。
私はかつては、
長男と私は『ロミオとジュリエット』だと
まあ、半笑いでですが、半分マジで思っていたのですよね。
『デート』や『小さな彼氏』どころではない気持ち悪さ。
かつて付き合った事あるどの男性とも自撮りとかした事なかったけど、
長男とはスタバのテラスで顔を寄せ合って自撮りとかしてました。
「可愛いね。」「大好き。」
と毎日言ってたし、
チュパチュパして育てました。
でも、
下の子が生まれたからか、
単に長男の身体が大きくなって来たからか、
私が先にジュリエット離脱しました。
(もともとちげーしというご指摘、お受けします。)
これは本当自分でもびっくりしましたが、
長男にベタベタされる事に私の方が拒否反応を示すようになってしまった。
これは正しい、というか間違った反応ではないと思ってますが、
最初に拒否されて一人涙チョチョぎらすのは私の方だと思っていたので
意外でした。
ベタベタ育てたのは私なのに、
今は長男が傷付かない様に断るのに苦労している位です。
でも、私まともだったって事ですよね(笑)
今は次男を異様な程チュパチュパして育てているのですが、
これも4歳位までのもんだと、
今のうちに一生分吸っておこうと思っています。
先日読み終えました、『限界から始まる』という本の中で、
著者の上野千鶴子さんが
親と教師は、あるとき子どもや学生から
「長いあいだお世話になりました、明日からあなたはもう要りません」
と言ってもらうために存在する、と思ってきました。
と書いていました。
私もそう思うというか、そうありたい。
だからこそ、細いことは気にせずに
抱きしめられる時に抱きしめたらいいんだなと思います。
何と、10歳男子、ママを持ち上げました!
私のブログを読んでくださっている乳幼児育児中の皆様、
死ぬ程抱っこしている我が子がいつか自分を抱き上げられる日が来るなど
想像もできないですよね。
さて、お迎えの時間が来てしまいました。
この時間が終わるにあたり、
「ずっとこうしてたい。この時間がずっと続けばいいのに。」
という様な事を言った長男君。
その言葉の中に、
彼自身の色々な気持ち、
あさみさんの気持ち、
うちの長男の気持ち、
私の気持ちが
ぐるぐると混ざりあって、
何とも言えない感情が押し寄せてきました。
でも、シンプルにすごく嬉しかったです。
私ももっとずっと2人時間を撮ってあげたいと思いました。
私たちは、2人なり3人なり子供を持つと、
平等に、というか、
偏りなく与えなくてはと思いますよね。
写真撮影に関して言うと、
例えば下の子のお誕生日撮影を、上の子が保育園に行ってる間にやろうか
なんて事はありません。
でも私は以前からずっと、日常撮影においては、
我が子の片方、一人だけを見つめる時間の撮影が大いにアリだと思っていたし、
お勧めしてきました。
日常撮影において、
下の子の育休時間を撮影してから上の子のお迎えに行くパターンが多いのは、
お迎えシーンがお勧めというのもあるけど、
目線が一人に集中する、
ひいき時間が実はすごくいいと思っているからです。
(また、私がそういう目線の写真が得意というのもあります。)
今回この撮影をさせてもらって、
長男、長女との2人きりの撮影というのももっと勧めていきたいとすごく思いました。
たまのきょうだいの不平等、えこひいきは、
私たち親がうまくやればですが、
された方の糧になり得るのではないかと思うのです。
(もう片方にはバレない様に、もしくは理解できないうちに決行。)
また日々、
右から左から、「お母さん!お母さん!」と話しかけられ、
忙しなく、上の子下の子に目を走らせてる私たちにとっても
一人に目も耳もじっくり傾けられる時間は癒しになります。
私にも弟がおりますが、
平等に愛されていると感じる事は当たり前の事で、
たまにひいきされた時の、
自尊心の満たされる感じとか、
母と秘密を共有する感じとか(母子家庭育ちなので母のみ)、
そういう事の方が嬉しかったなと思います。
日常撮影だからできる事だと思う。
思いきって、贅沢な、
我が子のうちの一人とだけ撮影、皆様も体験してみませんか?
ご依頼お待ちしております。
さて、まだまだ続くあさみさんファミリーのお写真。
ちょっと長くなってしまったので続きは【後編で】!!
次回、あさみさんのお写真が好きな方にファンが多いはずの
次男君やお姉ちゃんも登場します。
乞うご期待!