こんにちは!フォトグラファーの沼山かおりです*
もう2年前になりますが、妊娠中に
「子供産んだらきっと写真変わりますよ〜。」と言われたり、産んでからは
「子育てしてる事で何か写真変わりましたか?」と聞かれる事がよくありました。
私としては、う〜んどうかな〜と正直よく分かりませんが、
(カメラマンの主人を持った事では確実に変わったと思うけど)
その撮ってる最中の何かに変化というのは特に感じないのですが、
明らかに変わったのが、仕上がった写真を眺めてる時の気分です。
と言うのは、私は息子の写真で「顔を歪めて泣いてる」とか「顔を歪めて怒っている」写真が特に好きなんですよ。
まあ笑顔も可愛いけれど、顔を歪めている写真を見ると特に母性がキューーーンと疼くのです。
子供を持つ前に思っていた「親御さんは子供の笑顔の写真がいいと思うはずだ」という概念みたいな物が覆りました。
(そこは勿論私個人の感情とお客様の希望を安易に一緒くたにしてはいけないけど。)
で、話はちょっと飛びますが、
私は子供には好かれる方だとは思うのですが、たまになかなか警戒を解いてもらえない事もあります。
今回のお客様の1歳の女の子は
撮影した月の初めから保育園に通い始めて警戒心がとっても強くなっているとの事でした。
お母さんにピタっとくっ付き私を見るとわーーんと泣いてしまいます。
でも、そこで先に話した様に私は個人的に子供のそういう、
何て言いますかその時の素直な反応や感情と表情がとても好きなので、
「うん、その顔いいやん」と思うし、
仕上がった写真達を見ると思う以上に良かったりします。
この警戒の目が私には可愛くてたまらないのですが、皆さんどうでしょうか。
このく〜〜〜っとくる感情は自分も母親故のものだと思います。
もし私がまだ子供を持っていなかったら(あるいは新人だったら)、お客様に対して申し訳ないと思ってしまったかもしれません。
この涙の粒の可愛さと言ったらもう。
でも先にも言いましたが、お客様が喜んでくれなければただの自己満足です。
「プロなら子供の笑顔を引き出しやがれ!」という感じですよね。
でもやっぱり、笑顔でない素直な写真は20年後とか30年後に更に生きてくるという確信を勝手に持ってるわけです、私は。
そしてその時の気持ちとトーンをそのまま写真にしてお渡ししたい。
スンスンと泣きながら自分のおっぱいを吸う我が子がどんなに愛しいかというのは母親にしか分からないことですが、それも私たちは忘れてしまうのだろうと思います。
でもこの写真を見たら多分、その時の感覚がぐっと戻ってくるのではないかと思うし、そうであったら私は嬉しいです。
最近やっと息子の0歳1歳の写真アルバムを作ってみて、
手にとって眺めてみて改めて、しみじみと、
「泣いてる顔」「怒ってる顔」「なんでもない顔」と
笑顔でない写真がめちゃくちゃいいなと思いました。
だからこその合間合間の笑顔の写真がまたぐっと効果が出てきます。
とは言え、段々慣れてくれて笑顔の写真もいーーっぱい撮れました*
1歳の子の笑顔ってちょっと下顎がずれません?それがほんっっとに可愛くてたまりません。
記事としては授乳フォトにフォーカスしていますが、
1歳のお誕生日撮影ということで海外出張中のパパも一時帰国で一緒にお写真を撮りました。
パパさんは予定では後4年位日本に帰ってこれなさそうだって仰ってました。
クリアすべき問題は沢山あるとは思うのですが、
少しでも早く親子3人で一緒に暮らせればやっぱり嬉しいですよね。
ママさん大変だと思いますが、ゆるりと頑張って下さい!
また季節の撮影会など2人で来て下さいね*