息子の2歳の写真アルバムを作りました。

こんにちは。 CuiCuiフォトグラファーの沼山かおりです*

今日は毎年恒例の息子の1年アルバムを作ったので紹介させて下さい。

私は1年に1冊、誕生日を最終日とした息子のアルバムを作っておりまして、

0,1歳の時のアルバムはこちらで紹介しています。

このアルバムはCuiCuiで商品化しているものと同じ仕様です。

自分でも使う、本当にいいと思っているものを商品でも使用しています。

息子は5月生まれなので、その月の誕生日が終われば「さあ、アルバム作るぞ。」となる訳ですが、

その後に訪れる夏はカメラマン業界は閑散期ですので、そこで作る事にしています。

2歳になりたての頃、お友達の撮影を私たち夫婦でする事になり、

2家族合同で九十九里の海に行った時の写真からスタート。

下の写真、からだがペットボトル3.5本分位しかない!!ちっちゃくて可愛い。

そして、この向かって左のページの3コマ写真は、

「起きたら隣にお母ちゃんいなくて泣きながらリビングに入ってくる」シリーズで、

1歳の時のアルバムにも収録されています。

これは、お母さんにしか分からない萌えシーンで、子供のアルバムってこういう要素が重要ですよね。

もし、アルバムをご依頼していただける様であれば、撮影中に私に「親にしか分からない萌えエピソード」聴かせて下さい。

撮れれば載せます。

いつものこだわりなのですが、私は息子のアルバムは『記念』的な要素はなるべく入れずに、

『日常』を中心にしたいと思っています。

なので、家と近所のシーンが多い。

でも、お気に入りのお出かけシーンも入れちゃいます。

あらかわ遊園へ遊びに行った時の事はブログでも書きましたが、

ここに漂う昭和感はすごく画になって、私的フォトジェニックスポットです。

この左の写真はサンタさんが来た日の朝。

1歳の時はサンタさんの概念がなかったのですが、2歳ではしっかりと認識、

スーパー可愛い反応を見せてくれました♡

この日までは、「あれ、お片づけしないとサンタさん来ないんじゃ〜・・・」

という荒技が使えて楽だったな。

さて、うちは夫婦共にフォトグラファーですが、

夫は息子の写真はさほど撮らないし、撮ってもフィルムなので、3年後に現像が上がって来たりします。

なのでこのアルバムは、ほぼ私の一眼で撮った写真で構成し、

セレクトもレイアウトも私の独断でする「お母さんアルバム」なのですが、

今年は夫も一緒にセレクトしました。

方法としては、

まず息子の1歳の誕生日以降〜3歳の誕生日の日までの写真を全て見ます。

そこから「本当にいい、可愛い、これは外せない」という写真をかなり絞って選んでフォルダに入れていきます。

そこで最終的に何枚になるかは気にせずに選びます。

セレクトが終了したら、パソコンのソフトでアルバムに写真をレイアウトしていくのですが、

選んだ写真のリズムを見て、それに合ったフレームを選んではめていきます。

リズムって何だという感じですが、先ほどの

「起きたら隣にお母ちゃんいなくて泣きながらリビングに入ってくる」シリーズだと、

この泣きながらドアをこじ開ける写真は、ページを分けずに一気にコマで魅せた方がいいだろうとか、

上の桜バックのたかいたかい写真は空が桜で埋まっているし、見開き1ページ使うだろとか、

そんな感じで、ポンポンと割り振って行きます。

お客様のアルバムを作る時もそうなのですが、私はこの作業は早い方だと思います。

お客様のアルバムを作る私は撮っている本人ですし、

息子のアルバムを作る私はお母さん本人なので、

そのリズムは頭で考えるまでもなく、身体から自然にでてきます。(うざったい言い回しだな。)

そして最後は3歳お誕生日。

初めて美容院に行ったお誕生日前日と、カーズのフランクをプレゼントにもらった誕生日当日、

そして、いつもは誕生日の日に家族写真を撮るのだけど、何だかんだで日が暮れてしまい(この辺適当)、

次の日に自宅前で三脚を立てて撮ったこの写真。

これでお終いです。

最終的に50Pのアルバムになりました。

0歳50P、1歳70P、そして3歳はまた何ページになるのだろう。

 

とにかくも、このアルバムを作る作業というのは本当に幸せで贅沢な時間です。

1番最初のページのペットボトル3.5頭身だった息子が、

最後のページではすごい伸びてる!!大きくなったね。

 

今お隣の国がかなり不穏な動きをしておりますが、あの「電磁パルス攻撃」、

どうやらハードディスクのデータも消える可能性があるとか。(CDRなどは大丈夫そうですよ。)

あとは、私たちが生きてるうちにjpegなんていう形式も無くなってしまうかもしれません。

やはり信用できるのは紙ではないかと思います。

と言うか、こんな脅し的な事でなくとも、アルバムがもたらす幸せを知らない方がいましたらぜひ味わって欲しいと思います。

 

毎年四国の実家にも同じものを送っており、

到着した日に割と硬派なお義父さんからテンション高めなメールが来ました。

「宝物がまた増えた!ありがとう!」

とすごく喜んでもらえて、私も嬉しかったです。

こういうカタチでしかお礼ができないけど、

遠いからこそ、『孫の様子を伝える』という事はこれからも続けていきたいと思っています。

(府中の私の実家には送っていないです・・・。なぜならこのアルバムは原価が結構高いから。

つまり皆様にもいい商品を提供しております!)

 

3歳のアルバムも楽しみだな〜。

これまでの3冊のアルバム、秋の夜長にパラパラとめくっては過去に浸って楽しみたいと思います*

場面緘黙症の女の子の七五三撮影@大田区*

こんにちは。CuiCuiフォトグラファーの沼山かおりです*

今日、ジョン・アーヴィングの『ホテル・ニューハンプシャー』を読了しました。

 

皆さまは「自分を構成する本5冊」を選ぶとしたら、何をあげますか?

私は、

司馬遼太郎『燃えよ剣』

カート・ヴォネガット『スローターハウス5』

安部公房『砂の女』

町田康『告白』

の4冊と、今回読み終えた『ホテル・ニューハンプシャー』がランクインしての5冊ですかね。

 

『ホテル・ニューハンプシャー』の素晴らしさを言語化したいと思うのですが、難しい。

村上春樹さんくらい頭良くないと出来ないんじゃないか。

 

しかし、私が何とか表現するとしたら、

「悲劇がほとんどユーモアで表現されており、まるで『ドリフ』の創り上げられたコントをみてるみたいだし、実際笑える。」

という感じでしょうか。

 

産後、本を読む時間が本当に無くなってしまいましたが、

それでも何とか月に3冊くらいは読みたいと、

SNSを見る時間を意識してカット、撮影現場までの往復を読書の時間にあてる様にしています。

ガチッとハマる本と出会えた時の快感って本当いいですよね。

さて、今日は秋の七五三撮影では最初のお写真の紹介をします。(春に撮った七五三はこちらこちら。)

普段は神社へ出張するスタイルで撮る事が多いのですが、今回は古民家カフェを借りての前撮り。

神社へのお詣り撮影ではなく、古民家カフェを貸し切ったのには少し理由がありました。

皆さま、『場面緘黙症』というものをご存知ですか?

サイト内の言葉をお借りすると、

緘黙症(かんもくしょう)とは、発声器官には問題がなく、言葉を理解したり、言語能力があると分かっている人が、ある特定の場面や状況で話すことができなくなってしまう精神疾患です。

との事です。

 

私が仕事でお世話になっており、友人でもある「みらいの学校」代表のたかちゃんの末娘さんがこの場面緘黙症であり、私も彼女に出会って初めて知りました。

たかちゃん自身が記事を書いていますので、ぜひ読んでみて下さい。

 

保育園や学校で「おはよう」と挨拶しても、挨拶を返さない、目も合わせない子がいた時に、

「もしかたら場面緘黙症かな?」とこちらが思う事や、適切なリアクションをとる事で、

もしそうだった場合、本人や家族の精神的な負担はかなり軽減されるのではないかと思うのです。

本人に「ちゃんと挨拶しなさい!」としつこく諭す事が最も良くないし、

「躾のなってない親だ。」と勘違いされる事もキツいと思います。

 

彼女には、たかちゃんとの仕事の際に何度か会っているし、

その際は、チラッと目を合わせてくれたり、ママを介してお返事してくれたりと、

「少しシャイでママが大好きな甘えん坊の可愛い子」という様な印象。

実際お家ではとってもよく笑いお喋りするとの事です。

しかし、「着物を着て、ママ以外の人間が写真を撮る」という事のハードルはとても高いと予想されます。

なので、ご親族だけで個室を貸し切りにして、

たかちゃんの妹さんの娘さんたちの撮影に便乗という形で隠し撮り的に撮ろう!という事になったのです。

日本人形の様に可愛い彼女。

私という他人が入ってる事もあったと思いますが、

ご親族でも、たくさん人がいた為か最初から少し固くなっていました。

こっそり彼女を狙う私。

 

私は今回どう撮ればいいかなと悩むと同時に、あまり深く考えるのもやめようと思っていました。

たかちゃんは自身のブログで、

「うちの末娘の場合は、七五三の写真を撮りたいと思うのは完全なる親のエゴ。」

と言い切っており、

私も、なるべく彼女に嫌な想いをさせたくないと思うと同時に、

親御さんがどうしても写真を残したいという気持ちも分かるし、

エゴでも何でも撮っておいた写真が後々どれほどの宝物になるかは良く分かってるつもりですし、

何より撮る為に呼ばれたカメラマンなので、

当日の彼女の様子とたかちゃんの判断に身を任せようと。

集合写真を撮ろうとう段になって、ご親族だけと言っても彼女には負担が大きく、

泣いて部屋の外に出てしまいました。

たかちゃんのお姉ちゃんが気持ちを立て直す為に色々お喋りしてくれています。

2人はとっても仲良しな様子!

「すみっこ暮らし」の話をしていました♡

 

普段はお子様を笑かす事も、泣いてしまった時の気持ちの立て直しの「きっかけ」なども

カメラマンとして私がする事が多いですが、

この日に私ができる事はオールナッシング。

「私子供の扱いには自信あるんで」みたいにグイグイ来られたら本当嫌だろうなと思うので、

そっと距離を取りました。

 

場面緘黙は、「他を排除している、受け入れない」というのとは違って

受け入れたいけど、心と身体が思う様に動いてくれない、

というもどかしさがあるのではないかと、私が見知った限りではそんなイメージ。

それならば、単純に排除するよりももっと複雑で、

それを小さな子供が一人で処理する事は出来ないと思うし、

今回彼女の七五三写真を撮るという場においては、

彼女の周りでそれを理解していない人間が一人もいないという環境がやっぱりベストなのだろうな思いました。

気分を変えてお庭に出てみたりしました。

て言うか、当日言い忘れたけど、たかちゃんお着物姿綺麗よ!

切れ長な顔立ちの美人なので和装が似合うわ。

 

このパパママと一緒にいる機に乗じて、おじいちゃんおばあちゃん達と一緒に撮れないか!などど試みましたが・・・

やっぱり泣いてしまって、皆んなと離れてママと2人に。

たかちゃんも決して彼女には無理をさせなかったし、

私も粘ろうとするカメラマン根性みたいのをこの日は最小限に留めました。

写真も撮らなくてはいけないけれど、彼女の中で七五三の思い出が苦痛になる領域には踏み込みたくないなと。う〜ん、この判断は色々難しいですけどね。

赤ちゃんの場合は、泣いてる顔も可愛いし、バシバシ撮るべきだけど、

彼女は7歳の女性ですので、その辺も単純ではないはず。

でも私はこの写真がとても気に入っています。

もしママが撮ってたら、彼女の最高の笑顔も残せたのだろうなと思いますし、

もっと事前に彼女なりのベストを撮る為にできる事もあったのではないかと思ったりもしましたが、

私が撮る事で、ママはカメラを持たずにずっと彼女の手を握ってあげられるし、

この写真を彼女がもっと大きくなって見た時に、

ママがどれだけ寄り添ってくれていたのかが伝わるのではないかなと思ったのです。

 

自分が納品した写真は、お客様が満足してくれなければ意味がないのですが、

その前にやはり自分が満足、納得している必要があって、

今回はこれまでで一番「どうなるかな??」という撮影でしたが、

仕上がった写真を見たら「いや〜、可愛いわ〜♡」とやはり愛しちゃいました。

最後に家族だけのショットは撮りたい!と帰る車の用意もしてる中お願いして撮った写真です。

撮影した後にお兄ちゃんが、

「顔向けてただけでも奇跡じゃない?!」って言ってた、他人が撮った家族のきっちり写真。

そうか、そうだよね、顔を背けたり、ママにうずめたりせずに撮らせてくれた(涙)

本当にありがとう!!とってもとっても可愛い七五三だったよ!

 

そしてそして、この写真がたかちゃん家族にどう受け入れられたのか。

たかちゃんがブログで綴ってくれました!!

で、ですね、このブログの中に書いてあるのですが、

なんと、彼女本人が楽しい思い出だったと!!写真も喜んでくれたと!!!

そしてそして、なんと、詩までつくってくれたのです!(彼女は日頃から天才的な詩を書きます。)

『七五三』

七五三はたのしい

着物を着て
写真を撮る

家族で撮ったり
ひとりで撮ったり
七五三はすっごく楽しい

七五三はたのしい

七歳と五歳と三歳しか
着物が着れない

だから写真を

いっぱい撮っておこう

 

この超絶可愛い詩を読んで、私はリアルに涙ポロリしました〜〜〜!!

は〜〜、良かった。

私もとっても楽しかったよ。

 

さて、最後にたかちゃんは先ほどのブログで綴ってもいる様に、

NPO法人日本ホームスクール支援協会の理事も務めておりまして、

末娘の彼女も学校に通っていないのでホームスクールという形で勉強しています。

このブログの読者ママにはもう少し先の事かと思いますが、

新しいワード『ホームスクール』、気になる方はぜひたかちゃんのブログチェックしてみて下さい!

そして彼女が運営する、生徒と先生を個人間でマッチングするサイト「みらいの学校」もお見知りおきを。

何人かの先生の撮影も私が担当しております。

そしてたかちゃんの妹さんの娘さん達の可愛い写真もInstagramにあげていますので、

よければご覧下さい〜*