長男、と産後のわたしのこと。

こんにちは。CuiCui Photo Works沼山かおりです*

前回記事に続き、今日は長男である息子にスポットをあてたアレコレを書いていきたいと思います。

2019年1月4日の午前8:15に無事に次男を出産し、お昼過ぎ、

昨夜からおばあちゃんの家で初めての1人お泊まりしていた息子が病院へ来てくれました。

これは次男と初対面の写真。

まだ鏡越しでしか見れない時間だったので私は病室待機、

息子と夫と私の母と3人で新生児室へ。夫撮影のものです。

病室に入って来た息子はいつも通り、

おばあちゃんに買ってもらった『アニア』のフィギュアや『おしりたんてい』の本を広げて説明したり、

部屋でワサワサ走り回ったり、

「昨日の夜は寂しくなかった?」と聞くと、

「寂しくなかったよ!!」と明るく元気で安心しました。

14:00になると新生児室前のソファで面会が出来るので今度はみんなで行き、初めての抱っこ。

私の妊娠が判明した時からそうだったけど、息子は赤ちゃんという存在に戸惑う事も全くなく自然に受け入れており、

産まれた弟を見て、「可愛い!」と愛を示してくれました。

 

お産初日は赤ちゃんは新生児室で過ごすのでまた皆で個室に戻り、

夕方には私の母も帰宅。

私も夫も息子も皆昨夜は寝不足だしと、

「お父ちゃんとお家に帰って休んだら?」と言うと、

突然息子の顔が曇り出しました。

俯いてフルフルと震えて、

「ちゃみちい(寂しい)〜〜〜〜〜!!!」

と泣き出しました。

 

嗚呼、と思って、

そうか、明るく元気に振舞ってたけど本当に大丈夫な訳ないかと、

「本当は寂しかった?」と聞くと、

うんと頷きポロポロ泣きます。

お産の時も泣かなかった私ですが、この時ばかりは一緒に泣いてしまいました。

 

「じゃあ一緒にお夕寝しようね。」と、

ギュッと抱きしめたまま私と息子でベッドに、

夫は貸し出しのリネンでソファに、

家族3人、緊張と寝不足で疲れた身体を休めました。

息子はずっと私の腕をひっしと握っていました。

 

面会終了時間近くまで寝て、もう帰らなくてはという折も

寂しい、帰りたくないと泣く息子。

「じゃあ、こうしたらどうかな?」と、

産院に持ってきていた『チェキ』でお母ちゃんの写真を撮って、

その写真をお母ちゃんだと思って一緒に持って帰ればいいよ!と。

すると、コクンと頷いてくれました。

私の写真を撮ってもらおうと息子にチェキを手渡すも、

涙で濡れてファインダーが見えない、

「お父ちゃん撮って!」と。

「どんなポーズがいいなか?」と聞くと、

泣きながら、「ピース・・・。」と言うのでコレ。

36歳、お産してすぐの、ノーメイクでパジャマのお母ちゃんの写真です。

 

涙の息子と夫を見送り、私はひとり個室でtwitterを見ながら、

「あ、今日ナウシカ地上波でやるんだ。」なんてのんびりしてたら、

外食で夕飯を済ませ家路に向かう途中の夫からLINEでこんな写真が送られて来ました。

レストランで、帰りのバスで、

切なく私の写真を眺める息子。

 

嗚呼ーーーーーーーーーーーー(泣)!!!

大好き!抱きしめてあげたいーーーー!!!

と、なりました。

 

その日の21:30。

face timeで電話がかかってきて出ると、目の赤い息子の顔が写し出されました。

私の顔を見るやいなや、ワーーー!!っと泣き出し、

「お母ちゃんにギューとかチューとかして寝たいよーーー!!

早く帰って来てよお〜〜〜〜!!」と。

何て愛しい。

こんなに長く離れるの初めてだもんね。

「でもお父ちゃんもいるし大丈夫だよ。また明日会いに来てね。」

と電話を切り就寝。

私の2度目のお産の日はこうして終わりました。

翌日、また笑顔でお見舞いに来てくれた息子。

この日から母子同室となり、ミルク授乳を夫や息子にしてもらう事が出来ました!

産まれたばかりの次男は勿論可愛くて、

新生児の小ささに、儚さに、なんとも言えないこの幸福感。

でも次男への愛はまだ、「より小さいもの」の可愛さという感じで、

長男への愛は4年の蓄積した愛。

これからは2人の男の子のお母さんとして、どんな生活が待っているのか、

とても楽しみな気分です。

2日目の帰りも泣きながらバイバイをした息子も3日目には慣れ、

4日目には退院となりました。

 

産後1ヶ月は四国のお義母さんが手伝いに来てくれて、ゆったりと次男のお世話が出来ました。

カメラマン閑散期故に夫もわりと家にいて、

夫かおばあちゃんと、遊びの相手をしてくれる人がいますし、

息子も赤ちゃん返りなどの様子もなく過ごしていました。

 

でも、どうしても、私と次男がセットとなり

隣の部屋やお風呂から夫やおばあちゃんと楽しく会話する息子の声を授乳なんかしながら聞いていると、

「私だけ以前の様に息子と接する事が出来ない」

と、孤立した気分になり涙が出てきたりしました。

 

これまで息子が普通にしてた(私も笑って許せてた)事、

ベッドで飛び跳ねるとか、youtubeをでっかい音量で見るとか、

いきなり奇声を発する(男児はしますよね?!)だとかそういう事が、

『寝たい次男』と『寝かせたい私』のセットと相容れなくなり、

「やめなさい」「静かにして」「あっちでやって」

という様なネガティブワードを頻繁に使う様に。

そんな自分に落ち込んだり、何だか私が赤ちゃん返りみたいだなと思いました。

 

『下の子が生まれると上の子が可愛くなくなる』

という話はよく聞きます。

産後のホルモンバランス的なものかと思っていたのですがこれはそうではなく、

『下の子と自分』もしくは『自分』と『上の子』の欲求が、

産後しばらくは同じ方向を向かない、

というか『逆の極みである為に起こる物理的な無理感』であると私は思います。

なので、大好きな息子に対して「ちょっとあっち行ってて!」という感情を持ってしまう。

でも変わらず大好きなのに、これまで2人きりで(夫もいるけど)濃密にロミジュリに過ごして来た日々が過去のもになったと、

産まれたばかりの次男には2人目の余裕もあり正しく向えていると思うけど、

息子に対する自分の感情の振れに戸惑い、まだバランスがつかめない感じがありますよね。

 

なので最近は、保育園のお迎えの帰りの時間が好きです。

息子と2人で、2人だけで、手を繋ぎながら歩いて話をする。

息子だけに集中できる幸せな時間。

それで嗚呼、と思ったのです。

『上の子が可愛くなくなる』っていうのはそうじゃなくて、

『2方向から来る逆の欲求にパニックになり分別のつきそうな上の子に当たってしまう』って事なんだなと。

1:1っていいよねえ、という。

でもこんな姿を見ると、なんて幸せなんだろうと思う。

息子が2人になってまだまだ慣れない事もあるけど、

もっと大きい肝っ玉でもって、上の子となった息子にも次男にも接したいです。

本当は怒る必要なんてちっともない位、息子はいいお兄ちゃん。

いつもありがとう。

大好きだよ。

 

でも変わらず甘えん坊だしスイートだし、

「バブちゃん(次男のあだ名)に先にチューしちゃダメ。僕に先にして。」

等、ストレートなヤキモチもぶつけてきてくれます。

まだまだ大きい赤ちゃんの様なところもある君の、

4歳の残りも大切にしたいです。

次男、無事に生まれました。

こんにちは。CuiCui Photo Works沼山かおりです*

instagram等では既にアップしておりましたが、

2019年1月4日に無事、次男を出産いたしました。

今日は2月1日生後28日、

『新生児期』というものが終わってしまいました。

週明けには1ヶ月検診、早いな〜。

こうして「早いな〜」を12回繰り返し、

いつの間にか1歳に、気づいたら小学生とかになってるんだ。

(最後の出産・子育てなので、ずっとこの様な感情にとらわれております。)

今日は、まあ自分用に淡々と、出産レポをまとめてみようかと思います。

お時間ある方はどうぞお付き合い下さい。

 

私の出産予定日は『元旦』の1月1日でした。

なんともメデタイ予定日ですが、

長男が予定日超過で生まれてきた為に、

何となく今回もそんなに早くは生まれないだろうと思っていました。

とは言え、とにかく何度もアピールして参りましたが、

今回の妊娠、吐き気がズーーーーーーーっと付き纏い、限界も限界。

「日本刀で竹藪を切りまくりたい」とか、

「ウォーカー(ウォーキング・デッドのゾンビ)を銃で撃ちまくりたい」とか、

精神的にはアブない域に達しており、

三が日には生まれて欲しいなぁ、なんて思っていたのだけれど、

何も起こらないまま1月3日も息子と床に着きました。

 

その日の23:00、肛門の圧迫感と生理痛の様な軽い痛みが7分程の規則でやって来ました。

布団の中でひっそりと30分様子見。

23:30、やはり規則的に来るので「来たかも。」と隣の部屋の夫に報告。

夜中の出産の場合は長男は立ち合いが出来ないので、お迎え要員の実母にも電話。

もう30分様子を見る。やはり規則的。

0:00、産院へ電話しました。

その時点で陣痛の間隔は7分と変わらず。痛みはまだまだ余裕。

「あなた経産婦だし早そうだからすぐ来て下さい。」との事で、

陣痛タクシーに電話、寝ている長男を起こし、お着替えをさせ、

家族3人で産院へ出発しました。

 

0:30、産院到着。

血圧やら体重など測ってるうちに、同時に出発した実家の実父母も合流。

内診をしてもらうと、

「頭はだいぶ下がって来てるよー。子宮口は3センチ位ね。」と、

ショートカットで母よりは若い、ハタチ位の息子がいそうな感じのいい助産師さん。

この方に取り上げてもらえそうで良かったと思いました。

 

入院着に着替え、すぐにお部屋に移動との事で廊下の息子の元へ。

「お母ちゃん行ってくるね!」とギュー。

特別な雰囲気に押されてか、愚図ったりもぜずにシャキっとしていた息子。

「がんばってね!」と私を見送り、おじいちゃんおばあちゃんと実家へ行きました。

1人でのお泊まりは初めてだから大丈夫かなと心配もあったけれど、

お互い頑張ろうねという気持ちで、私もシャキッと別れました。

初産である長男出産が6時間という短さだった為、

とにかくあなたは早そうだという事で、

陣痛室ではなく、分娩室にほど近い回復室という場所に入りNSTで赤ちゃんの様子を見ます。

程なくして衛生着を着た夫が現れ、何だかスケスケの割烹着みたいで笑う。

元々、夫は分娩は立ち会わないつもりでいたのですが、

助産師さんの「立ち会うでしょ!」の言葉に流され、急遽立ち会う事に。

(バースプラン読んでないのね。)

 

1:00、陣痛の間隔はまだ7分前後、痛みもさほどではなく、

夫とおしゃべりしながら過ごします。

3:00頃になっても陣痛の間隔は変わらず、

「たかほ(長男)の時も23:00位に陣痛始まって5:00に生まれてるけど、

あと2時間で生まれるかしら。」なんて話しながら、

5:00頃になっても間隔は変わらず、しかし痛みは次第に増して来ました。

「寝るなら日が昇る前の今のうちよ。」と助産師さんに言われ、

眠かったので仮眠する事に。

もう腰をさすらないといられない痛さではあったのですが、

「まだ自分で大丈夫だからあなたも寝てて。」と夫に言い、カッコ良さを見せる。

この時なぜか陣痛間隔は10分に伸びており、

10分ウトウトするとイテテと目を覚まし、を繰り返しておりました。

6:00~7:00、朝日が登りはじめると、もう自分だけじゃやりきれない痛さに。

陣痛の波が来ると、「きました。」と夫に申告。

家の裏のテニスコートの茂みに落ちていた物を拝借した小汚いテニスボールをお尻に押し込んでもらいながら、

もう片方の手で腰を強くさすってもらう。

私は、ふーーっと長い息を吐こうとするも、痛さで口がイーーとなるので、

しーーーっと息を吐きながら、般若の様な顔になってしまうのをタオルで覆いながら痛みに耐えました。

36年の人生の中で最高に、そして2回目の経験となる痛さではあるのだけれど、

間隔は10分も空いており、痛みの波は2分も続かないのでそこさえ乗り切ればと、

また一度経験があるので、

「今の痛みがもうMAXですね。見極めたり。」と至極冷静に対処。

7:30、陣痛間隔は6~7分になり内診してもらうと、子宮口は6センチに。

「もうそろそろ分娩室だね!」と、

助産師さんは向かいの分娩室の準備を始めました。

8:00少し前、陣痛の間隔があいてるうちに分娩室へ移動、

夫は廊下で待機し、私は足をおっぴろげたり、レバーを固く握ったりして戦さの準備を。

1回陣痛を逃す。

この、お股をオープンしてる無防備状態でのいきみ逃しというのは人生最大の試練だと思う。

8:00、夫が入室。

バリバリ戦闘態勢の私を見ておかしみがあったのか、ちょっと笑って私の頭に触れ、「頑張れ。」と言ってくれる。

(長男の時は分娩中は立ち会わなかったので、夫は分娩初体験。)

「次の波が来たら、2回深呼吸していきんでみよう。」と助産師さん。

この時点でも陣痛の間隔が6分ほどあるのでのんびり待つ。

 

きました、と報告。

「よーし、じゃあ2回深呼吸して、はい!いきんで!」

うーーーーーん、といきむと、グッと出てくる感覚が。

「じゃあ次で破水させるからね。破水させたらもう余裕なくなって一気にだから。」

と、長いハサミの様なつまみの様な物を右手に握る助産師さん。

長男の時は破水からはじまりましたが、

今回はそう言えばまだ破水してないな、破水してないからこんな間隔が長いのかななど思いながら、

きました。

「はい、じゃあまた2回深呼吸して、いきんで!」

うーーーーーん!!!

つい目をぎゅっと瞑ってしまい、もう1人の助産師さんに「目をあけて!おへそを見て!」と言われる。

目をカッ!!と開いていきむ。

「はい、破膜しまーーす!」

バシャー。

何かが、というか羊水なんだけど、とにかく何か凄いものが解放され押し寄せてくる。

もう止める事は出来ずに、もう一回息を大きく吸って人生最大のパワーを込めていきむ。

1回目。うーーーーーん!!!

「上手だよ!赤ちゃんもう頭見えてるからね!」

2回目。うーーーーーーーーん!!!!

「よし、手を胸に当てて、短く息!」

ハッハッハッハ。

「出てくるよ!下見てみて!」

 

ドゥルン、という感覚と共に生暖かい大きなものが出てきました。

私はシートを手でよけて下を必死で見る。

 

「嗚呼!!!」

という、身体の奥の奥から漏れ出てきた様な感嘆の声が出ました。

うまれた。

すぐに産声をあげてくれて、ああ終わったと心底安心し、夫と手を取る。

臍の緒を切って、軽く拭いて処置された次男を手の上に置いてもらいました。

わあ、大きいな、可愛いな。

「あらー、ママに似て色白ね〜!!」と助産師さん。

ちゃんと処置するために一旦手を離れます。

何だか不思議だなと。

たった今、確かに私が産んだのですが、

どこから来たのだろう?という不思議な感じとふわふわした幸せな感覚。

2019年1月4日8:15a.m、2,965g。

分娩室に入ってからは15分程での出産でした。トータルは9時間20分。

胎盤も出てきました。(胎盤の写真も撮りましたよ。)

出血が止まらなくて院長先生にガッと手を突っ込まれ、子宮を揉まれ無事止まる。

ぐわーーー!

会陰切開もしていたので縫合を院長先生にしてもらう。

「じゃあ麻酔するね。」

いてーーーー!

チクチク。

いてーーーー!

長男の時は全然痛くなかった縫合が痛い。饒舌に喋りながら処置する院長にあそこをガチャガチャに縫われてないか心配になる。

 

処置してもらいタオルに包まれた次男が私の腕へ運ばれてきました。

助産師さんにおっぱいを咥えさせてもらうと上手にチュッチュと吸う次男。

「上手ね。」と、久しぶりの授乳の感じ、幸せだなと思う。

すぐに回復室へ移動し、そこで2時間ほど休みました。

すぐに朝食が運ばれて来ましたが、とにかく身体を横にしたくて殆ど食べれず、

夫が完食しました。

 

大きく見れば勿論長男に似ているけど、でもちょっと違う顔。

不思議だな。可愛いなぁ。

とにかくも、ようこそ。これから宜しくね。

(つづく)