ほんとのほんとの日常写真と「撮りやすい子、撮りにくい子」の事。

こんにちは。CuiCuiフォトグラファー沼山かおりです*

12月、ですねー。12月と言えばクリスマスですが、先日息子と一緒にサンタさんへのお手紙を書きました。

3歳半の息子の今年のお願いは、

『うまれてウーモ、わお!』を下さい、でした。

一万円也。

 

さて今日は、ほんとの何でもない日、『日常写真』のお写真の紹介です*

以前、こちらの記事でお宮参りの写真を紹介した何度も撮影させて頂いているファミリー。

今回は、特に何でもない日。

だから私が到着した時点でみんなまだ寝起きの感じです。

だから朝ごはん前のプッチンプリンから撮影がスタートしたのです。

私はカメラマンとして、写真の仕事なら何でもしますというよりかは

撮りたいものや、お客様に残して欲しいものがかなりハッキリしているタイプで、

それをブログでは結構アピールしていると思います。

それはつまり『日常』というか、なるべく作り込まない姿、です。

なので私はこの先も、スタジオは持たずに『出張』というスタイルでやっていくと思います。

そして、この思いは私の「お母さん的な感情」がかなり強く出ていて、

多分、終わってみたら本当に短い「子供との親密な時期の幸せ」を冷凍保存しときたい、

という様な気持ち故になのです。

そしてこれは本当に嬉しい事ですが、この思いがしっかりお客様に伝わっているという実感があります。

こうして何でもない日の撮影依頼を頂ける事が増えて来ました。

私は昔から男性とお付き合いし始めた幸せの絶頂の時でさえ、

いつか来るであろう「別れ」に備えて、心のどこかで常に準備を怠らなかった女。

我が子に完全にハマってはっちゃけている様に見えて、

その実、君たちがアッという間に私たちから離れていく事を絶対忘れないのだよ。

だからこうして写真を撮っているし、備えているのです。

私が撮りたいもの、最上のものは『日常』の中にこそあります。

パパとイチャついてる。可愛い。

ママもイチャついてる。可愛すぎる。

そして、前回のお宮参りの時にフサフサの髪の毛でスーパーご機嫌笑顔を見せてくれた妹さん。

実はこの日、お熱が出ちゃいました。(これも究極の日常撮影。)

嗚呼、起きた!嗚呼〜〜、おねちゅ、ちゅらいね〜、かわいそうに!!

数日前から熱があり上がっては下がりを繰り返していて様子をみていました。

前日は下がっており、撮影決行のご連絡を頂いたのでお伺いしましたが、またちょっと上がっちゃったみたいです。

きっと親御さんは、忙しい中来てくれるのに急なキャンセルは申し訳ないという私への気持ちと、

でも撮影なんて無理させちゃうかな可哀想かなという娘さんへの気持ちで苦しかったと思います。

でも嘔吐などもなく、おっぱいも飲めました。

大丈夫だよ、無理なく撮影していこうね!!

普通、発熱中の写真撮影なんて絶対ないし、これも良い思い出になるかなと。

(特に新生児さんの撮影が控えてる場合などは、お伺い時の急な発熱の際は撮影を中止させて頂いております。)

元気ならば、朝はお兄ちゃんと妹の触れ合いタイムがあるらしく、

それが撮影できなかったのは残念ですが、

こうして家族みんなで介抱する姿が残せる事も貴重かな。

夜のぐったりに比べたらだいぶ良くなったみたいです!

でも、抱っこしててもらわないとちゅらい。

(うちの息子が発熱時は「ちゅらい〜〜!!!」って泣くので、

もう「辛い」って言葉は「つらい」と発音できなくなった私。)

元気なお兄ちゃんはプリンからの朝食タイム!

味噌汁とコーンフレークってとこが、「分かる〜〜〜!!」って感じしませんか?

栄養と本人の気に入るものの組み合わせでガチャガチャになる。子供ごはんアルアル。

ちゅらい妹と元気な兄。

そんなお兄ちゃんに、「ねえねえ、チーターの顔してみて!」(チーターのDVDみてた。)

ってリクエストしてみたら、

これ!!!!

パパとママも初めて見る顔らしい!!!

可愛い〜〜〜♡

ウケる父とちょっと恥ずかった息子。

DVDはこれ。最近のお気に入りで図鑑の付録らしいです。

色んな動物が出てきました!

 

そう、この日の朝、私が到着する前は「おしゃしんとらない!!」とかなりのローテンションだったらしいお兄ちゃん。

しかし、私の顔見るとピカーン!とスイッチが入って、パパにDVDのセットを要求。

すぐさま野生動物の生態を語り始めた彼は、写真を撮られる事を許す気持ちになってくれたのでした可愛い。

妹さんも笑顔が出る位には回復して来ました!

でもやっぱちゅらい!!!

無理せずいこうね。

う〜〜〜〜、下唇出ちゃう位にはやっぱり元気が出ない。

弱肉強食について滔々と語る彼ですが、鼻にチョコワのチョコついとる可愛い。

妹さんもちょっとご飯食べてみるかな?と思ったけど、やっぱ無理ーーー。

おやつの干し芋を握るだけで、あとはおっぱいだけで今日はいいみたいです。

まだまだ続くお兄ちゃんの生物学の講義。

好きなシロワニという鮫を見せてくれました!

男の子の探究心とか一つのものを突き詰めていく感じが私はとても好きです。

写真撮りながらだけどちゃんと聞いてるよ!ありがとう!

あと子供のこういうフォルムが好きでよく撮ってしまいます。

逆Y字内股可愛い。

さてさて妹さんの様子を見つつ、お散歩に行く事にしました。

今回はここでの暮らしそのものがテーマなので、いつもの生活エリアを巡って見る事にします。

まずは近くのキャンパスで紅葉のお写真を!

ところで突然ですが、私の様なファミリーフォトのカメラマンにとって

「撮りやすい子、撮りにくい子」というのはどの様な子だと思いますか?

 

・人見知りしない、ご機嫌である、よく笑う、こちらの指示に従ってくれる

・人見知りする、泣いてしまう、笑わない、走り回ったり隠れたりこちらの指示に従ってくれない

 

こう羅列すれば、前者は確かに撮りやすそうですし、後者は撮りにくそうです。

でも、これは私個人の意見ですが、

私にとっては「撮りやすい子撮りにくい子」というのは基本ないです。

それは、子供は何してたって可愛いし、

どんなに人見知りの子であっても笑顔が1枚もない納品というのは多分ないと思います。

(笑顔の写真が良いという事ではない。あと月齢が低いと無理な場合はある。)

 

しかし、これはあります。

「撮りやすい親御さん(の子)撮りにくい親御さん(の子)」。

ババーン。

つまりこうです。

例えば撮影しょっぱなからグズグズの極みみたいなお子様がいたとして、

でもそんなものはファミリーフォトのプロカメラマンにとっては何ともないのです。

何ともあるのが、その時の親御さんのお子様に臨む態度が寛容でない場合夫婦の意見や雰囲気が合致していない場合です。

言いにくい事を太字で書いてしまいましたが、これは七五三などのキチンとした行事の撮影などで起こりやい事です。

「まあグズグズも予想済みでーす。これはこれで可愛いよね!」という親御さんだと、

正直にこちらの気持ちはだいぶ楽です。

そういう親御さんに温かい目で見守ってもらえる子供はリラックスしますので、

次第に気持ちや気分が持ち直してきます。

そしてそういう親御さんに許される私(カメラマン)は気持ちの緊張がないので良い写真が撮れます。

さらに、私たちファミリーフォトのカメラマンは子供の気持ちを切り替える為の技を沢山持っています。

そこに親御さんの協力が乗っかる事、

そして一番凄いのは前も言いましたが、子供は気持ちを切り替える天才だと言う事、

だから最初から最後の1枚までグズグズである納品というのは基本存在しないと言い切りたいです。

もしも親御さんに予め「理想の写真の形」があって、

それに我が子がはまらなかった場合、それは悲しい事になります。

お客様である親御さんに「理想」がある場合は、私たちカメラマンはプロとしてはそこを提供しなければならなくなるので、なかなか大変な仕事となります。

だから私は本当に、写真なんて適当でいいんだと思っています。

適当でも私たちはプロクオリティーのものは撮るはずですし、

ドキュメントである出張撮影ははまらないからこそ面白いという部分が大きく、

そこをどう上手くひろっていくかが腕の見せ所だと思うのです。

そして、もう一つの夫婦の意見、雰囲気マッチングの件ですが、これは私がいい写真を撮るのに本当に重要です(笑)

家族写真を頼んで一緒に撮影に臨んでくれる夫を持つ夫婦、

つまり私のお客様は皆さま夫婦仲良し(夫に皿洗いを頼んだらやるにはやるけどシンクがビチョビチョとかそういうのいっぱいあるの分かってて)ですし、

撮影時のお子様への態度など、私がとても心地よく撮影させてもらえる方ばかりです。

 

そして、以前のこのファミリーの記事でも書いたのですが、

このご夫婦は本当に柔らかくて暖かくて、

「私がいい写真が撮れるかどうかというのは、そのご家族の夫婦力に寄るところが大きいのだな」

と、いい写真の為の要因は沢山ありますが、これはとてもいい発見でした。

私は子供を産んでから、完全に「お母さん的目線と愛情を放出させるタイプ」のカメラマンになってしまったので、

このご夫婦の様に、私という他人の前でも自然にいつもの様に我が子への愛を出してくれるご家族の撮影は、

何だか一体化した様に撮る事ができて、ひとまず私自身が「いい仕事したな、今日」と思わせてもらえるのです。

事実は、写真は私の主観でしかありませんが、

できるなら私は親御さんの脳や目線をそのまま「上手く撮る為の代理の器」でありたいので、

やはり親御さんには撮影時は、私の前でも恥ずかしさを捨てて惜しまず愛を放出して欲しいと思います。そこに乗っかりたいです。

さて、途中お写真撮りながら次は畑に来ました。

ここは区画で土地を貸しているファームで、こちらのファミリーも自分の畑を持っているのですって!

おお!人参が取れた!!

可愛い。

食育の為に畑を借りたとの事ですが、これは本当にいいですよね。

自分で取ったお野菜ならきっと喜んで美味しく食べるだろうな。

ファームの管理人、仲良しのおじさまと一緒に撮影!

ここで採れた干し柿を私にも下さったのですが、甘くて美味しかったです!!

干し柿は若輩者の私にはまだ美味しさが分からぬ食べ物だと思ってたけど、この日分かりました。

何の種を植えたのかな。

お隣の畑から可愛い芽が出ていました!

その後、おもちゃを見たいというお兄ちゃんの要望でいつも行くショッピングモールの方へ向かって撮影終了です。

この日の最後、「実は来年地方へ転勤する事になって」とお話を聞きました。

そうか、だからここでの日常を残しておきたいとご依頼下さったのだなと。

ここでの暮らしをきっとお子様たちは覚えてないから、

この写真がいつか、千葉での生活の記憶となれば嬉しいなと思います。

しばらく会えないのかなと寂しく、最後お見送りしてくれたママの手に自然に触れてしまいました。

関東に戻ってくる機会があれば、その時に合わせて撮影会企画しますので!!

またお会いできたら嬉しいです。

新しい土地でも元気にお過ごし下さい*